Desktop Execution Trace Toolkitは、ソフトウェアの予期せぬ動作や、不具合の原因を明らかにするために有用なツールです。
例えば予期せぬメモリリークでプログラムが終了する場合、原因となる個所を特定することは容易ではありませ
パフォーマンスおよびメモリをプロファイルウィンドウも一つの有用な手法となり得ますが、
詳細なメモリ割り当てについては確認を行うことができません。
Windowsパフォーマンスモニタも一つのツールですが、特定のVIについて細かなところまでは確認が難しくなります。
そこでDesktop Execution Trace Toolkitを用いることで、メモリがどのように確保されたか、
いま確保されたサイズはどれくらいなのかをリアルタイムで確認することができます。
Desktop Execution Trace Toolkitでトレースできる項目は、Capture Settingsから設定可能です。
Memory_Resize.viのトレース結果
Change_Array_Size.viのトレース結果
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リファレンスの閉じ忘れについても、本ツールを用いることで確認が可能です。
下記のような、わざとリファレンスを閉じ忘れているVIを実行します。
ファイルIOとVIリファレンスの閉じ忘れを検知できます。
また、Desktop Execution Trace Toolkitは、EXEのリモートトレースも可能です。
詳細につきましてはこちらの資料をご覧ください。
Enabling Desktop Execution Trace Toolkit to Remotely Debug a LabVIEW Executable
VIサーバーの起動ならびに、EXEのdebuggingを有効にする必要があります。
NIコミュニティのサンプルコード交換のサンプルコードは、MIT Licenseによりライセンス供与されています。